hair & life design NERO UNO ネロ ウノ
鹿児島市東谷山2-10-8
2019年8月23日オープン
施工/株式会社クリエ
デザイナー 黒瀬 竜虎 様
5年ちょっと福岡で美容師をしていました。やっとお客さんもたくさん担当させていただいてた時でしたし、正直自分の中では福岡で美容師を続けようと思っていたんです。でも1〜2年前、美容師の父から「自分のアトリエをもちたいから手伝ってほしい」と言われ「ああ良いよ」ってすぐ言っちゃいました。実は僕、自分のお店を持ちたいという気持ちは全然なくて。現代風の美容師というか、若い人には多いと思うんですけどね。ただやっぱり地元ですし、周りに応援してくださる方々が父にも僕にもたくさん居たので。それにお客さま一人ひとりに落ち着いて向き合えるサロンが一番かなという思いもありましたし、これからはそういう理想の形をやっていきたいということで、父とお店をやっていくことを決めました。
開業に至るまではソニックさんにご協力いただきました。僕は福岡で美容師をやっていましたから、ソニックさんのことは知らなかったのですが、父は昔からお付き合いがあって、ずっとお世話になっていると聞いていました。福岡では大きなディーラーとしか付き合いがなくて、会社対会社という感じ。でもソニックさんとは人と人が繋がっている感じがする。それが凄いな、鹿児島っぽいなと思って。お店のスタッフのことも一人ひとり知ってるし。福岡ではなかなかない感じですよね。
店舗に関しては、父がアンティークが好きなので、そういう物を置いた時に映えるような物件を探してて、ここは建物自体がすごく古いんです。目の前が川で抜けがあって、交通量の多い道路と線路が近くにあるんですが、すごく静か。良いロケーションでした。
店内で使用している照明やブラインドなどは家から持ってきたものなんです。家で使っていたわけではなくて、昔から父が好きで集めていたもの。家族としては邪魔でしょうがなかった(苦笑)。あのラジオは父が中学生の頃、荒田のゴミ捨て場で拾ってきたもの。50代になる今まで持っていたっていう、、、。それをリメイクして音がなるようにしています。だから、内装も古い建物の雰囲気をそのまま活かして、タイル張りの壁やトイレのドアのアーチ、“TOILET”と書かれた文字もそのまま利用しています。内装をしていただいたクリエさんには、時間がない中で本当に良くしていただきました。内装工事期間が丁度お盆と重なってしまったこともあり、物がないとか、エアコンの業者さんがいないとか、、、ほんと迷惑かけました。そんな中でも入り口にある古くなった照明を綺麗に磨いて塗装をしていただいたりして、もうほんと素晴らしいですよ。
美容師としては、父と得意とするスタイルが違うのでサロンの中で役割分担ができていると思います。一人ひとり、一から百までやるのが僕としては一番納得いく接客だったので、これからはそういう理想の形でやっていきたいですね。お客様一人ひとりにベストを尽くしたいです。